望月 めぐみ

MOCHIZUKI Megumi

「縒合(よりあい)」

切り絵、合成紙 協力:株式会社キヌガワ

明日香村に伝わる伝統行事、芸能を取材する中で、農村にとって命の水、水源が大切にされていることを知りました。そして、水神である龍、龍神の存在に各所で出会いました。また明日香村においては、男綱、女綱のカンジョウ掛けや飛鳥坐神社における夫婦和合の儀式おんだ祭、八雲琴の白と青緑の二色の弦が天地を表すというように、陰陽で対となっているところが特徴的に感じられ、二頭の龍が縄のように縒り合う姿を描きました。龍の通った跡に稲穂が実るイメージで、光の粒を彫り込みました。

profile

1978 神奈川県生まれ
2003 東京学芸大学 教育学部 D類美術工芸専攻 中退

〈 主な展覧会歴 〉

2008 個展「Mochime Paper-cutting Exhibition」銀座Angel Dolls(東京)
2014 「EWAAC2014入選作品展」La Galleria Pall Mall(イギリス)
2014 個展「望月めぐみ切り絵作品展」大原宝泉院(京都)
2015 「日本文化月間・切り絵作品展」The City Art Gallery Plovdiv(ブルガリア)
2016 個展「さくら満ちて」岩倉実相院門跡(京都)

「Voice」

切り絵、合成紙

あるときはモノとモノを「繋ぎ」、横に張られれば結界として「断つ」存在となる、縄。一筋に様々な意味合いを含む「縄」に、ねじれの生む造形の面白さも相まって、惹かれ続けています。明日香村では男綱、女綱のカンジョウ掛けに携わっている方にお話を伺い、実際に縄を縒る手振りを見せていただいたことがとても印象的でした。この作品では、右撚り、左撚り渾然となって降りてくる縄をモチーフとし、始まりも終わりもない長い時の物語、「声」の象徴として描きました。

「飛鳥アートヴィレッジ」関連イベント
「古代のかたちを作ろう!」
2016.11.23[WED] 12:00~16:00

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