鳥アートヴィレッジ 特別出品作家

栗原 亜也子

KURIHARA Ayako

profile

1974 神奈川県生まれ
1999 愛知県立芸術大学 美術学部油画 卒業

〈 主な展覧会歴 〉

2006 個展「MindGames」 BankART studio NYK(神奈川)
2010 個展「ピクチャーズ」 エドウィン・アール・モレナール アトリエ(神奈川)
2013 「the Line _ Art, Open the Way for Reunification」
平和ヌリ公園/臨津閣非武装地帯(韓国パジュ市)
2013 「Heritage 600 = Tomorrow 600」 アラム美術館 (韓国ゴヤン市)
2015 「飛鳥アートヴィレッジ-彼方のうつわ-」 国営飛鳥歴史公園 (奈良)
2015 「飛鳥光の回廊2015」 伝飛鳥板蓋宮跡 (奈良)
2015 個展「Mind Games」 HRD ファインアート(京都)
2016 「黄金町バザール2016」 黄金町エリアマネージメントセンター(神奈川)

Mind Games ~あたらしい星~

むかしの人が描いた絵を 今を生きるわたしたちが見ているという不思議
土のうえに雨が降り、川はながれて石を運ぶ
木には花が咲き、葉は落ちて地面に降り積もる やがて土になる
土に埋もれたわずかなきらめきを わたしたちは見つけた
夜、空を見あげれば暗闇に光るたくさんの星
その光は宇宙のなかで、どれくらい前に放たれたのだろうか
光のキャンバスに“土のえのぐ”と“水のえのぐ”を幾重にも重ねて絵を描こう
わずかに残るきらめきはきっと星になる
今を生きるわたしたちがこの光をそらに放てば
未来のどこかで誰かがきっと見つけてくれるだろう

この作品は明日香村の小学生との共同制作です。子どもたちが明日香村の各所で採取した土で「土えのぐ」をつくり、飛鳥川の水には青いインクをまぜて、「水えのぐ」をつくりました。
2チームに分かれて、オセロ・ゲームの要領でお互いに自分のチームの絵の具をスプーンですくって相手の色のうえに塗り重ねる、「ドロッピング・オセロ・ペインティング」を行いました。
子どもたちは初めのうち、慎重にオセロの陣取り合戦に興じていたのですが、そのうち手や足(ときには服も)をえのぐでベタベタにしながら大胆なアクション・ペインティングを楽しんでいました。そして土と水のえのぐが幾重にも重なったマーブル模様のような絵ができあがりました。
キャンバスの隙間にわずかに残った金色が光のようにきらめいています。
明日香の子どもたちの手によってつくられた独特な質感と色彩、それはまるで、「あたらしい星」の地表のようでした。

[写真(大) 左より]
《土と光のオセロ》 明日香村の間伐材(ヒノキ)、コンパクトディスク、明日香村の土、ラメパウダー、木工用ボンド、他
ワークショップ協力 : 明日香小学校、明日香村放課後児童クラブ
材料提供・制作協力 : 明日香村森林組合 荒川 晴男 氏
《Mind Games ~あたらしい星~》 明日香村の土、飛鳥川の水、ボンド、インク、ラメパウダー、ハーフミラー塩ビ板、他
協力 : 明日香小学校、明日香村放課後児童クラブ
《Work in Progress》 ビデオ

Copyright © 2018 Creative飛鳥・未来への風実行委員会 All Right Researved. - Enfold Theme by Kriesi