飛鳥アートヴィレッジ 特別出品作家
橋川 昇平
HASHIKAWA Shohei
profile
1983 奈良県生まれ
2010 大阪美術専門学校 美術・工芸学科 卒業
2012 大阪芸術大学 美術学科 卒業
〈 主な展覧会歴 〉
2014 | 個展「虚構器官 橋川昇平展」ギャラリー檜plus(東京) |
2015 | 個展「虚構器官 橋川昇平展」ギャラリー檜plus(東京) 「奈良・町家の芸術祭 はならぁと2015」今井まちや館(奈良) |
2016 | 個展「虚構器官 橋川昇平展」ギャラリー檜e・F(東京) |
2017 | 個展「虚構器官 橋川昇平展」ギャラリー16(京都) |
虚構器官14
映像インスタレーション
最近、人工知能がぼくらを支配するようになるなんて話を聞きます。
それがどこまで本当のことになるのか、ぼくにはわからないけれど、どうも人は人が作ったものに振り回されてしまうようです。人工知能に限らず、たとえば、言葉であったり、宗教であったり、お金であったり。それがいつかどこかで誰かが作ったに違いないけれど、それがいつ、どこの、誰かかはわからない。そして、人の手を離れて予想外の結果を生み出したり、新しい解釈が生まれたりする。ぼくらは人から生まれた詳しくわからないものを大事にしたり、恐れたりするようにできているようです。
長い時間を超えて用途がわからなくなってしまった遺跡であったり、語り継がれてきた物語もきっと同じように。
この作品では人の動きの影を取り込んで映像を作ります。影には肉体がなくて形しかありません。人の影を見てもその人がどんな人かは詳しくはわからない。人が作ったものと人の関係を単純化して考えるためにこの作品を作りました。