花嫁のみらい
現行の「家父長制度」に対する違和感や、生活習慣や経済の変化は、従来あった「嫁入り」の様相を変えつつ
ある。親が嫁ぐ娘に、持たせた豪華な着物を詰め込んだ桐箪笥は、将来どのような変遷を辿るのだろうか―。
展示作品は、明日香村に嫁いでこられた女性3名を取材し、嫁入り箪笥に納められていた物の一部を描いて
絵巻に仕立てたものである。物の欠片が内包する豊かな世界を展開させている。
これらは絵画・工芸として鑑賞に加え、嫁入り文化を伝える民俗資料として捉えることも、また女性たちの人生の
一端にふれることもできるだろう。
素材技法 : ミクストメディア(巻子、額装、展示ケース、解説パネル)
1980 | 大阪府生まれ |
2006 | 京都市立芸術大学大学院 美術研究科保存修復専攻 修士課程修了 |
2006 | 「京都市立芸術大学大学院修了制作展」(大学院市長賞)京都市美術館(京都) |
2008 | 「京展」(館長奨励賞、’09年須田賞・芝田記念賞)京都市美術館(京都) |
2013 | 個展「いつかの庭」KUNST ARZT(京都) 「シェル美術賞展」国立新美術館(京都) |
2015 | 「飛鳥アートヴィレッジ ‒彼方のうつわ-」国営飛鳥歴史公園(奈良) 個展「図譜」Gallery PARC(京都) はならぁと こあ「みらいの欠片」細川町家(奈良) |